東京海上日動火災保険は2016年9月から、鉄道の人身事故が起きた際の損失を補償する鉄道会社向けの損害保険商品を発売する。
人身事故による電車の運休や遅延で、鉄道会社が乗客への運賃の払い戻しやバスなどの代替輸送、事故車両の補修や復旧のための人件費などの損害を、最大10億円まで補償する。人身事故に伴う鉄道会社の損失を補償する保険商品は初めてという。
8月29日朝、読売新聞(ネット版)が報じ、同社はJ-CASTニュースの取材に対しても内容を認めた。
最近は、認知症の高齢者による死亡事故が増えており、新商品は鉄道会社と遺族などの負担を軽減する狙いがある。先にJR東海が認知症男性の事故で遺族に720万円の損害賠償を求めたケースがあった(JR東海側の逆転敗訴が確定)が、「こうした裁判がなくなると考えています」と話している。