「ガッカリです」「喋れば喋るほどメンバーの印象が悪くなる」――。SMAP解散問題について言及した明石家さんまさんがファンの間でヒンシュクを買っている。
発言があったのは、2016年8月27日放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)。宮迫博之さんから解散の話を振られると「俺は何も知らないよ」とシラを切ったが、次第に「俺は木村派」「ゴーサインが出たら言う」などとブッチャケ発言を連発したのだ。
「(記事どおりで)ほぼ間違いない」
宮迫さんから「中居(正広)派かキムタク(木村拓哉)派か、どっちなんですか?」と尋ねられると、さんまさんは苦笑しながらも「派閥でいくと、もうはっきり言うわ。俺、木村派や」と明言。「俺、両者とも見ているし、中居も知ってる。(自分が)木村派やと。そして毎週あの2人はこれ(同番組)を見てる」と笑った。
また、冒頭で「何も知らない」と主張していた解散の背景についても語り始め、
「いつになったら言えるかわからんけど、ゴーサインが出たら言う。今日はまだジャニーさん(事務所社長)にもメリーさん(副社長)にも承諾得てないからあかんやろうな」
と何か真相を知っていることをうかがわせた。さらに「お前らの想像通りやって、ほんまに」と話し、「記事通りってことですか?」との質問には「ほぼ間違いないと思うよ」と答えた。
さんまさんといえば、1995年スタートの年末特番「さんま&SMAP!美女と野獣のクリスマススペシャル」(日本テレビ系)でSMAPと長年共演している。木村さんとは正月恒例の「さんタク」でも共演しており、プライベートでも親交が深いことで知られる。
一方、中居さんとも毎夏恒例「27時間テレビ」(フジテレビ系)内の人気コーナー「さんま・中居の今夜も眠れない」で共演。今夏(7月23日)の放送では中居さんの前で「俺は木村派でもなんでもない。SMAP派」と主張していたばかりだった。
「影響力のある人が言うべきことか」
SMAPが解散を正式発表してからはや半月――。メンバー5人はそれぞれのラジオ番組で解散に言及したものの具体的な理由は語っていない。スポーツ紙は「関係者情報」をもとに「キムタクvs残り4人」の構図で報じ続けているが、ファンの多くはこれを信じず、ジャニーズ事務所側に問題があると見ている。
そうした状況下で自らを「木村派」と表明し、報道内容を認めたさんまさんの発言はファンの間で物議を醸した。ネット上には
「自分が発言した後の事なんにも考えてない がっかりしたわ」
「さんまさんが喋れば喋るほどSMAP全員の印象が悪くなってる気しかしない」
「さんまさんのように影響力のある人は公然と電波にのせて言うべき事と今は言うべきでないとの判断くらいつけて欲しかった」
といった批判的な声が相次いだ。発言に至るまでには、さんまさんなりの考えがあったのかもしれないが、「ただネタにしているだけ」と受け取られ、結果的に株を下げることとなってしまったようだ。
松本人志の「押し花」「ドライフラワー」例えが反響
一方、SMAP解散に関する発言で株をあげた芸能人もいる。1人は中居さんと親しいことで知られる松本人志さんだ。21日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)ではSMAPのヒット曲「世界に一つだけの花」になぞらえ、
「押し花になったりドライフラワーになったりする残り方をするくらいなら、きれいに散ってしまったほうがいい、っていう考えは個人的にはわかる。1枚1枚の花びらとしてどんだけ輝けるのか、そっちのほうが魅力があるのかなとは思う」
と、解散の決定に理解を示した。ファンらは「押し花」は「上からの圧力で潰されること」、「ドライフラワー」は「干されること」を示していると捉え、「泣ける」「愛のあるコメント」などと大きな反響を呼んだ。
SMAPと親交のある「爆笑問題」の太田光さんもその1人。26日のお笑いライブで解散話に触れ、「やめてほしいよね。全部ウソだから。木村と中居のこととかさ」と話したことが一部メディアに報じられたことを受け、ネット上には「救われた」「ありがとう」といった声がいくつも寄せられた。
松本さんと太田さんがそれぞれ解散の背景をどこまで把握しているかは不明だが、グループ内の「対立構造」を盛り上げることなく、踏み込み過ぎない配慮ある発言が好感をもたれたようだ。