【女の相談室】孫をかわいがると更年期が軽くなる 愛情ホルモンの不思議な力の秘密

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ペットを可愛がったり、好きな音楽を聞いたりもいい

   なぜ、小さな子どもと同居すると、更年期症状が軽くなるのだろうか。研究チームでは「はっきりしたことはまだ分からないが、愛情ホルモンであるオキシトシンが分泌されるからではないか」と推測している。

   オキシトシンは「幸せホルモン」とか「抱擁ホルモン」とも呼ばれる。特に母親が赤ちゃんに授乳している時に多く分泌され、「赤ちゃんを守りたい!」と思う母性の源といわれる。ペットをなでたり、異性と触れ合ったり、他人と会話を交わしたり、好きな音楽を聞いたりする時にも分泌される。

   最近の研究では、オキシトシンが増えると気持ちが安らぎ、ストレスや不安が消え、血圧が低下し心拍数が落ち着き、自律神経が安定する効果があることがわかっている。また、閉経後に減少して更年期症状の原因となる女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることも明らかになっている。

   小さな子どもの面倒をみることで、子育てに関与するオキシトシンの分泌が促進されるようだ。初孫ができる頃と更年期が始まる頃が重なる女性は少なくない。思いっきり「おばあちゃんになる」ことで更年期を乗り切ろう。

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