9月の都議会は全面対決か
小池百合子知事が最初の試練を迎えるのは、9月28日に開会する都議会だ。戦いを前にして、小池知事も様々な準備を進めているらしい。
8月26日の定例会見では、自らが本部長を務める都政改革本部を9月1日付で立ち上げると発表した。そこでは、膨大に膨れ上がった五輪関連予算についても切り込み、9月中に中間報告する考えまで示した。会議はネット中継すると明かしたが、その狙いは、都民を味方につけることにあるようだ。
また、築地市場の移転問題についても質問が出ると、小池知事は、この問題も改革本部で扱うことを明らかにした。豊洲新市場は、11月7日に開場する予定になっているが、地下水のモニタリング調査結果が出る11日前であることを問題視し、あくまでも安全性を重視する考えも示した。延期するかどうかの判断については、情報を精査して早急に行うとだけ話した。
五輪予算や築地移転については、内田氏らの利権が絡んでいるのではないかと週刊誌などに疑惑が報じられている。小池知事が、これらの問題にも調査の手を伸ばすようなことになれば、小池知事と都議会自民党とは全面対決の状態になる可能性がある。