自身が代表になったら「蓮舫さんも大事なプレーヤーに」
記者から蓮舫氏との違いをどう打ち出すか聞かれると、開口一番に
「蓮舫さんは非常におきれいで、発信力もあって、国民の人気が高い。非常に我が党の中の宝の1人であると思っています。蓮舫さんには代表選挙だけではなく、これからも頑張っていただきたいし、連携をしていきたい」
と賛辞を送った。
その上で「違い」については、「私は23年間、失敗の経験も含めて多くの経験を積んできた。その経験をもとに党をまとめ、もう一度政権に登りつめるための旗を振らしてほしいということ」と述べて終了。「経験値」以外の違いを打ち出すことはなく、「もしそうなった時には蓮舫さんも大事なプレーヤーの1人として一緒に手を携えて頑張っていきたい」と、友好的に結んだ。
前原氏は選挙の争点について「民進党の目指す社会像を作っていくための、具体的な政策を前向きに戦わせること」と述べた。一方で記者からの質問は、次期衆院選での野党共闘や憲法改正問題に集中した。
前原氏は野党共闘について「次は政権選択を託す衆議院選挙だ。外交や安全保障、内政で考え方が違うところと組むのは野合だ」と述べ、基本政策の異なる党との連携には否定的な考えを示した。初めから政党の数合わせを考えると大局を見失う。「民進党が基本政策をしっかりと打ち出し、協力のできるところ(政党)と協力するのが大事だ」とも述べた。
憲法改正については「社会不安や閉塞感をどう取り除くかが最大の政治的使命。憲法改正は最優先課題とは思っていない」とした。戦力不保持を規定した9条については「9条そのものが立憲主義の観点に立てば、最も不安定な条文」と指摘。自身の考えについては「子供たちが憲法9条を読んで字のごとくとすべきだという考え方に変わりはない」としたが、改正についてはさまざまな意見を尊重しながら慎重に議論を進めていくとした。