証拠隠滅の可能性があり、「事件の話」はNG
「親バカ」発言に加えて注目を集めたのが、「接見時、事件について話すと以後接見ができなくなる」という説明だ。淳子さんは「裕太容疑者は容疑を認めているか」といった質問に、上記の説明を何度か繰り返した。
逮捕された容疑者と接見する際、面会者は、容疑の事件について話せないのか。アディーレ法律事務所の鈴木淳也弁護士(札幌弁護士会所属)はJ-CASTニュースの取材に、「(高畑さんの)言っていることは正しいです」と語る。
鈴木弁護士は
「一般の人の接見にあたっては、回数(1日1回)や時間(15分)、会話内容を事前に厳しく制限されますし、警察の留置係も同席します。事件に触れられない理由は、証拠隠滅の可能性があるからです」
と説明する。警察は、裁判所の許可をうけて接見禁止を命じることもできるという。一方で、弁護士は制限なく被疑者から事件について聞き取り調査ができ、弁護士はそこで聞き取った内容を家族に伝えるわけだ。
淳子さんも弁護士から裕太容疑者の認否を聞いている可能性があるが、8月26日の会見でそのことを明かすことはなかった。