「ニットの女王」として知られるフランスのファッションデザイナー、ソニア・リキエル氏が、2016年8月25日、パリの自宅で死去したとBBCなど複数の海外メディアが報じた。
86歳だった。長年患っていたパーキンソン病の合併症のためと伝えられている。
「20代の頃、憧れのお洋服」
1930年、パリ郊外生まれ。妊娠中に自分が着たいようなマタニティウェアが見つからなかったことからデザインを始め、1966年、自身の名を冠したブランド「ソニア リキエル」を設立した。
普段着だったニットをファッショナブルに変貌させた。ボーダーのカラフルなニットワンピースはパリの女性たちに愛され、1970年代には「ニットの女王」として世界的なデザイナーになった。
1988年にはメンズコレクションを手掛け、その後は、子供服、フレグランス、コスメやアクセサリーにも進出した。
2012年には「ソニア・リキエル」を一流ブランドに成長させたことなどが評価され、フランスの芸術文化勲章の最高章「コマンドゥール」を受章している。
日本でもさまざまな世代にファンは多く"エイジレスブランド"になっている。
ツイッターにも、
「20代の頃、憧れのお洋服。お名前を冠した、ソニアリキエルのコスメも大好きでした」
「フランス、デルパールのバラ(ソニアリキエル)を捧げます」
「ソニアの時代のコレクションで好きなのは2005ssの海賊シーズン。いま考えるとこの時のソニアはもう70過ぎてたってすごいな。ファンキーおばあちゃん。偉大。」
と、惜しむ声が続いている。
2015年、東京・青山に新ショップをオープンしたばかりだった。