不倫男ほど妻を大切にするってホント?

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妻も恋人も両方「一番」なのが不倫の醍醐味

   婚外恋愛が普通の恋愛と違うのは、「一番」が複数存在するという異例の状況になることだ、と松本氏は指摘する。彼らに共通しているのは、「(妻、恋人双方の)弱さを知っているから、両方を大事にしてあげたい」という気持ちである。1人はこう語った。

「(妻を大切だと思う理由は)嫁はんが育ってきた環境が大変やったから。俺がいなくちゃだめなのかなと」

   よくもまあ、不倫をしながら「俺がいなくちゃ」とヌケヌケと言えるものだが、本心からそう思っているのだ。実は彼らの大半は不倫がバレながら許してもらった経験の持ち主である。バレたことによって、「夫婦の絆がいっそう深まった」という者もいる。「(今度バレても)結局は壊れないだろう」と妙な自信を持つ者さえいる。彼らは、「女性に愛され上手のオトコたちなのか」と驚いてしまうが、この常人には理解しがたい心理を松本氏はこう分析する。

「婚外恋愛を通して、自分は『家族第一』を大切にしてきたという思いがある。それを恋愛相手にも伝えてきた。そのことが後ろめたさを解消するとともに、自分も家族を大切にしてきたのだから、妻も同じように思ってくれているはずだという期待へ姿を変えている」

   どうも彼らには「自分もそれなりに努力して夫婦の信頼を作り上げてきた」という自負があるらしい。さすがに、松本氏も「(彼らには)何をしても許してくれる妻像が見え隠れする」と述べている。

   いったんは、妻への甘えで自己弁護しながらも、やがて「妻と恋人、どっちも一番」という心の状態は、罪悪感と葛藤を生んでいく。そこで、「恋人との関係は真剣」と言いつつも、「気持ちがある一定以上にいかないようブレーキ」をかけ始める。結局は妻を優先させるのだ。しかし、「栄養剤」として自分を「成長」させてくれる恋人の存在は大きい。

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