沖縄は「スーパーフード」の宝庫 シークヮーサーにもずく、さらに...

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最注目は「発酵さとうきびバガス」

   二つ目は「もずく」だ。

   もずくのぬめり成分「フコイダン」が、糖分が体内に吸収されるスピードを遅らせ、血中コレステロールを減少させる。肥満や糖尿病、高脂血症など、生活習慣病予防につながる。

   さらに、肝臓がんの抑制、がんの転移を阻止、抗がん剤の副作用軽減も近年の研究で明らかになっている。

   オーソドックスなのは「もずく酢」だが、毎日これでは飽きてしまう。

   地元・沖縄ではひき肉や野菜と一緒に大量のもずくを炒めてご飯にのせる「もずく丼」のほか、乾燥もずくを味噌汁やカップラーメンに入れる、そばやそうめんのかわりにめんつゆで食べるなど、様々な楽しみ方で日常的に食べられている。

   三つ目は「発酵さとうきびバガス」。耳慣れないが、沖縄が新たに推奨しているスーパーフードだ。

   砂糖の原料を搾ったあとに出るさとうきびのかす(バガス)には、レタスの約49倍もの食物繊維が含まれている。

   これを爆砕し、しょう油麹菌を混ぜて発酵させ繊維質を分解、粉末状にしたものが「発酵さとうきびバガス」だ。

   食物繊維には脂質を吸着する効果があるが、発酵さとうきびバガスは爆砕で繊維が毛羽立っているため、普通の食物繊維の約2.5倍の脂質を吸着できる。

   宮国班長「沖縄は食の欧米化で脂質をたくさんとる食文化に変わった。肥満率も全国1位。発酵さとうきびバガスを普及させ肥満率を低減させたい」

   醤油麹菌発酵によって作られる「フェルラ酸」も健康効果が高い。

   フェルラ酸とは植物の細胞壁などに含まれるポリフェノールの一種で、脳の血流が増えると実験で証明され、認知症の予防や進行を抑えると期待されている。物忘れの進行を予防するほか、抑うつ、元気がない、気分が落ち着かないなどの症状も緩和する。

   味にはクセがなく、1合につき1グラム粉末を入れてご飯を炊く「さとうきびご飯」がよく食べられているほか、ヨーグルトやコーヒーに入れたりと、何にでも合わせやすく、最注目の食材だ。

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