子どもの脳の発達は6歳までが勝負 ママの愛の深さで成長に2倍の差!

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「愛情ママ」の子は学習をつかさどる海馬が2倍大きい

   その結果、就学前の母親の「育児力」のスコアが高かった子どもほど、脳の海馬の発達がよいことがわかった。海馬は、学習や記憶に深く関係している器官だ。人間の記憶には2つの器官が関わっている。海馬と大脳皮質だ。新しい記憶は最初に海馬に蓄えられる。その後、ふるいにかけられ、大切な記憶は大脳皮質に移動し保存され、大切ではないものは忘れ去られる。だから、海馬が発達した子どもほど学習能力が高いということになる。

   母親の「育児力」スコアが平均以上の子どもと平均以下の子どもの海馬の容積を比べると、最高点クラスと最低点クラスでは、大きさに2倍以上も差が開いた。しかも、就学前は子どもに冷たく当たっていた母親が、その後、子どもに思いやりを持って接するように変わっても、海馬の容積の差はあまり縮まらなかった。海馬の成長スピードは就学前にほぼ決まってしまうのだ。

   今回の結果について、ルビーさんはこう語っている。

「子どもの脳の発達には、初期の段階での母親の対応が極めて大きな影響力を持っていることがわかりました。海馬の成長は、記憶や学習能力だけではなく、他人への思いやりや社交などの情緒的な側面の発達にも関係します。現代の母親は忙しくなっており、愛情を持って子どもに接するのが難しくなっています。社会が母親をサポートする体制づくりが必要です」
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