気象庁「明確な基準があるわけではありません」
そもそも、「不要不急」とは「重要でなく、急ぎでもないこと」をいう。つまり、「不要不急の外出を控える」とは、重要でなく、急ぎでもないのであれば、外出しないように、ということだ。
逆に、「必要があり、かつ急ぎの用事」のときであれば、外出してもかまわない。また、「必要ないけど、急ぎの用事」のときや「急がないけど、必要な用事」であれば、外出できるとも受け取れる。
インターネットでは、そんな「不要不急」の言葉に、
「『不要不急の外出は避けましょう』って言われてるのに、電車が動く限り出勤しなくてはいけないんだな、これがwww」
「弟、部活休み。わたし会社に・・・」
「台風リポーターさん、『不要不急の外出は避けて下さい』とおっしゃるが、そのレポートが不要だぞ!」
「せっかくのお休み。映画観に行きたいけど... これは不要不急の外出なんだよな。きっと...」
「不要不急の外出は控えるように。ただし社畜は除く、かwww」
「気象庁『不要不急の外出は控えてください』 会社『電車動いてるから来れるよね』」
「台風の日とかもうすべてお休みでいいよ。『不要不急の外出は控える』って言うなら、そういう社会にしてほしい」
などの声が寄せられている。
「微妙」な判断のしどころだが、少なくともビジネスパーソンの多くは、遅刻してでも会社に向かったようだ。
気象庁が「不要不急の外出を控える」よう呼びかけるケースは、台風のほか、これまでも局地的な激しい雷雨や突風、猛吹雪のときなどがあった。
とはいえ、気象庁の「不要不急」のコメントには、たとえば大雨や洪水、暴風、大雪などによる災害の恐れを警告・注意する気象警報・注意報や、台風の強さや位置、速度などによって呼びかけるといった「明確な基準があるわけではありません」という。
ただ、「主に強い風によって、モノが飛んで来たり、吹雪のときに視界が利かなくなったりすることが考えられるときに、会見などで使っています」と話す。
さらに、台風などのときに「不要不急の外出を控える」のは、土砂災害や河川の氾濫などに巻き込まれることを避ける、2次的な被害を起こさないということもあるようだ。