【あのネットサービスは今】(4)
SNSの先駆けだった「関心空間」 「ネット墓守」のアイデアも発信

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「情報がつながる『場』としての役目を終えた」

   「関心空間」のサービス開始は、当時の報道を見ると、タモリさんの人気番組「笑っていいとも」のテレフォンショッキングを参考にして、人と人とをつなげる仕組みを作ろうと考えたのがきっかけだった。02年度には、「グッドデザイン賞新領域デザイン部門賞」も受賞している。

   ただ、その後に、ブログが生まれ、さらにツイッター、フェイスブックとSNSが進化を遂げるにつれ、「関心空間」の利用者が減少の一途をたどっていく。当初は2ちゃんねるをライバルと見ていたようだが、清濁併せ呑む2ちゃんねるがネット上で独自のポジションを占めるようになる中で、「関心空間」は、ほかのサービスの中に埋もれていくしかなかったらしい。

   サービス終了について、7月25日の告知では、情報と情報がつながる「場」としての役目を終えたとその理由が説明されている。

   ただ、「関心空間」の運営会社では、16年に入って、巨額の補助金不正が発覚していた。11~14年に「関心空間」とは別の事業で外注費などを過大に支払い、運営会社に還流させるなどの手法で、6000万円以上の補助金を過大に受給していた。発覚後は、補助金全額と加算金の計2億円超を7月中に返還している。

   この不祥事が「関心空間」終了のきっかけの1つになったことはないのか。

   親会社のサイオステクノロジーでは、「別の事業の不祥事であり、関心空間とは関係ありません」とJ-CASTニュースの取材に答えた。サービスを今後どう生かすのか、また運営会社がどうなるのかについては、「サービスの終了しか決まっていません。今後のことについては、未定です」と話した。(随時掲載)

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