年齢差11歳が「キキ」のイメージをぶち壊した
その一つは、コスプレだとすれば非常に安易なものだということ。「キキ」を軽んじているし、知らなすぎるというものだ。まず髪型が全く違う。そして「キキ」のトレードマークである頭の大きいはずのリボンが小さいから、どの口で「キキ」を名乗れるのか、という反発だ。
そしてもう一つは、年齢が違いすぎる事。映画の「キキ」は13歳で、それよりも11歳年上だ。映画には「キキ」の初潮が始まったと思われるシーンがあるとファンの間では囁かれていて、マギーさんの写真は「キキ」のイメージをブチ壊していると怒っているのだ。
「キキ」のキャラはどうやって誕生したのか。16年1月22日に配信された「オリコンスタイル」のニュースに、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーの談話が掲載されている。原作は角野栄子氏の児童文学で、魔女の少女が独り立ちのためホウキに乗って修業の旅に出る。「何作ったらいいの?」と宮崎監督に喫茶店で尋ねられた鈴木さんは「思春期」と答える。すると宮崎監督はいきなり紙ナプキンを置き、ポケットから細いマジックペンを出して大きなリボンを描いた。宮崎監督は、
「このでかいリボンがこの娘を守ってるんだ。それが思春期じゃない?」
それが映画製作のスタートだったという。
こうした背景も知っている熱烈なファンも多く、「キキ」の安易なコスプレまがいの写真は、強い反感を買ってしまったようだ。