「死んじゃう!修造呼吸できなくて死んじゃうよ!」そんな悲痛な叫びがツイッターなどに出てちょっとした騒動になった。テレビ朝日、リオ五輪番組のメインキャスターを務める松岡修造さんが女子ゴルフのリポートをした際に、「Quiet please」というプラカードを持たされ、なにか苦しそうにヒソヒソ声で中継を始めたからだ。
松岡さんといえば「日本一熱い男」と言われ、「あきらめんなよ!!!」などといった熱血レポートで有名だ。そんな修造さんにいったい何が起こったのか。
「僕の心はクワイエットじゃない。燃えております」
修造さんは2016年8月17日午後7時過ぎ、テレビ朝日の「リオ五輪2016」で女子ゴルフの練習場に姿を見せた時に、右手に「Quiet please」の文字が書かれたオレンジ色の細長いプラカードを持っていた。テレビカメラに向かい小声で、
「日本のみなさん、こんばんわぁ。いきなり申し訳ありません。実はですね、見てください、ゴルフ場に来ています」
などと語り、いつもの熱血レポートとはかけ離れた、何かを押し殺している表情を見せた。大山志保選手の練習風景が映ると、プラカードを指さし、
「声だけ聴いてますと、とんでもないこと起きてる。クワイエットだから仕方ないんですけど、僕の心はクワイエットじゃない。燃えております」
などと語った。「Quiet please」プラカードはレポーターが持つものではなく、普通はゴルフの試合の運営スタッフが観客に対して掲示するためのものだ。ヘッドコーチの丸山茂樹氏へのインタビューも、試合が始まってからの中継もヒソヒソ声は続いたが、大山志保選手のプレーを見た時は、
「故郷の誇り、そして志保、志を保ってプレーをして欲しい。頑張れ、ニッポン!」
と、小声ながら情熱溢れる修造節をさく裂させた。
こうした修造さんの姿にネットでは、どうしてあんなプラカードを持って小声で話すことになってしまったのか、と疑問が噴出した。ゴルフはショット時など音を出していけない静かに観戦するスポーツだから、主催者側から「熱狂レポート」に目を付けられ「封印」されたのではないか、などといった噂も出た。