バイデン米副大統領「我々が日本の憲法を書いた」 韓国メディア、安倍首相と同じ文脈を警戒

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   米国のジョー・バイデン副大統領が「我々が日本の憲法を書いた」と発言し、波紋を広げている。日本国内の報道の扱いは大きくないものの、「無責任だ」という指摘や、「日本人ももっとその事実を認識すべき」との意見も出始めた。

   韓国メディアは日本メディアを引用する形で発言を報じており、発言が「日本国内の改憲論議にも影響」しないか警戒している様子だ。

  • バイデン副大統領の演説を、クリントン氏は笑顔でうなずきながら聞いていた(写真:UPI/アフロ)
    バイデン副大統領の演説を、クリントン氏は笑顔でうなずきながら聞いていた(写真:UPI/アフロ)
  • バイデン副大統領の演説を、クリントン氏は笑顔でうなずきながら聞いていた(写真:UPI/アフロ)

クリントン氏も笑顔でうなづきながら演説を聞く

   発言は民主党のヒラリー・クリントン次期大統領候補が2016年8月15日(日本時間16日)に重要州のひとつ、ペンシルベニア州で開いた集会の中で出た。クリントン氏の集会に初めて参加したバイデン副大統領が演説の中で、対立候補の共和党のドナルド・トランプ候補のことを指しながら、

「彼は、核保有国にはなれない、とする日本の憲法を我々が書いたということを理解していないのか」

と批判したのだ。バイデン氏のすぐ後ろに座っていたクリントン氏も、笑顔でうなずきながらバイデン氏の演説を聞いた。

   トランプ氏が日本や韓国といった同盟国に核武装を容認する姿勢を示していることについて、日本の憲法を引き合いに出しながら批判した形だが、米政府の要人が「我々が日本の憲法を書いた」(We wrote Japan's Constitution)と明言するのは異例だ。

   この発言に対し、日本政府は夏休みに入っており公式の反応はない。日本の政界からの反応としては、「日本のこころを大切にする党」所属の和田政宗参院議員が、ツイッターで

「そうなんですよ。アメリカが書いた憲法なんですよ。現行憲法は。日本人ももっとその事実を認識すべきです」

などと現状の問題を認識すべきだと訴えている程度だ。他には、漫画家の小林よしのり氏が

「しかしバイデンもよくこんな失礼なことを公然と口に出したものだ。いや、失礼だが、公言してもらって良かったのだろう。『憲法を書いてもらってありがとう』と感謝している愚劣な日本人の姿が明瞭になってくる」

などとブログに書き込んでいる。

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