AEDで乳首が吹っ飛ぶ? ニップルピアス巡るネット伝説

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「ボディピアスの上にパッドは貼らないで」

   ネット上の都市伝説ともいえるような話は、本当なのか。AEDメーカーで、使用方法の講習会を頻繁に実施している日本光電(東京都新宿区)の担当者はJ-CASTニュースの取材に、こう話す。

「金属には電気が流れやすく、やけどの危険があります。できれば、ボディピアスの上にパッドは貼らないようにしてください。AED作動時にやけどを負ってしまったという例もありますので、金属には注意して、すぐ外せるものは外したうえで使いましょう」

   電気ショックの大きなエネルギーゆえ、やけどの危険もあるという。

   では、その電気ショックで「乳首が吹っ飛ぶ」ことはあるのだろうか。

「それはありません。ニップルピアスの上に直接パッドを貼ってピアスをはさみこまない限り、大きなやけどを負うこともないでしょう」

   どうやら、「吹っ飛ぶ」心配はなさそうだが、やけどの危険はあるということのようだ。一方で、担当者は取材の最後にこう付け加えた。

「やけどへの注意はもちろん重要ですが、ピアスなどはすぐに外すのが難しい場合もあるでしょう。電気ショックでの人命救助が遅れてしまうのが一番問題です」

   万一の時は、乳首を心配するよりも、一刻も早くAEDを作動させることに専念するべきということのようだ。

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