亡くなった人がポケモンのように現れる 新アプリに「泣ける」「いや怖い」

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開発した石材店社長「ポケモンGOよりも優位性がある」

   「スポットメッセージ」には、良心石材の香取良幸社長の熱い思いが詰まっている。きっかけは8年前、叔父の突然の死だった。「亡くなった叔父から、『頑張れ』と声をかえてくれたら、どれほど勇気をもらえるか」と考えた。

   香取社長は、「日ごろの感謝の気持ちや報告、悩みなどの思いを、お墓参りで伝えることで自分自身を前向きにしてくれることは多くあります。もし、お墓参りのときに『来てくれてありがとう、いつも見守っているよ』『無理しないで、からだを大切にね』と、故人に言われたら、その人の大きな心の支えになるはず。このサービスは故人の想いを後世に伝えて、お墓参りする人の人生をより豊かによい方向に変えることを願ってはじめました」という。

   開発は2年前からで、アプリの「肝」といえるAR技術に着目して開発を進めてきた点は「ポケモンGO」と同じで、ポケモンと違って故人が出てくるところも似ている。

   香取社長は、7月に「ポケモンGO」が配信され、世界的な大ブームになったのには「正直、驚いた」といい、たまたまリリース時期が重なったということのようだ。「人間が動画で話しているところをARで使った点が『ポケモンGO』と異なり、ふつうに人と会話しているようにみえるところに優位性があると考えています」と話す。

   「スポットメッセージ」は、発表後すぐにインターネットでも話題となり、大きな反響を呼び、ツイッターなどには

「ご先祖様をポケモンボールで捕まえるのかと思ったぜ」
「とりあえず除霊してくれ!こえーよwww」
「幽霊めっちゃでそう。レア幽霊、ゲットだぜっ!」
「亡くなった人と思い出の場所で再び会えるなんて、なんだか泣ける話だね」

と様々な声が寄せられている。

   良心石材の香取社長は、「できるだけ多くの人に使ってもらえれば」という。墓参りなどの慰霊のほか、たとえば歴史に残る武将や偉人の墓所や城郭などの観光名所に説明のメッセージや関連画像を登録しておけば、観光ガイドにもなるし、プロポーズした思い出の場所に妻へのサプライズメッセージを残すこともできる。さまざまな利用がありそうだ。

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