「アルコール製剤は無害」って本当? 鳥貴族「チューハイ誤入」でわかったこと

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誤飲を避けるために「まずく作っている」

   ネット上には、

「これだけ飲まれて売れたってことはうまいんじゃないのか。焼酎ではなくて新しいジャンルの飲み物を発見できたんじゃないのか」
「意外なおいしさであると話題に」
「値段はエタノールの方が高いからな。客は得したんだよ」
「そんなに美味いなら食材添加物アルコール製剤をメニューに加えればいい」

などといった書き込みが掲示板に出た。

   本当に美味いのだろうか。J-CASTニュースが今回の「事件」についてアルコール製剤メーカーに取材したところ、まず、業務用として一般に販売されているのはアルコールが60°から80°のもので、鳥貴族は80°近いものを使用しているそうだ。チューハイ用の焼酎の度数も同じくらいで、これをだいたい10倍くらいに薄めて出しているという。値段は焼酎よりも原材料や添加物などの関係からかなり割高になるという。飲めるのか、については、

「人体に害のない材料で作られていますので、飲んでも問題はありませんが、飲料として提供する事は法律で禁止されています。提供しないことを前提に酒税が低くなっているからです」

と説明した。美味いのか、については、

「実は、誤飲を避けるため各メーカーは苦く味付けしたり、臭いを付けたりなど、人体に影響のない添加物を加えています。まぁ、シロップや果物を使うとそれが薄まる可能性はあります」

ということだった。つまりは、「まずく作っている」という事のようだ。今回の鳥貴族のように間違って使用した例はあるのかを聞いてみたところ、

「普通では考えられません」

ということだった。

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