「パソコン破壊」(Kotaro Iwata)
インターネットにつながらない、突然フリーズして思うように仕事が進まない――パソコンを使っているとイライラが募りがち。トラブルが続いたら目の前のキーボードを「あーもう!」と叩き割りたくもなるだろう。
そんな衝動を、この「パソコン破壊」アプリが受け止めてくれるに違いない。スマートフォン(スマホ)画面に表示されたパソコンのイラストをひたすらたたき、壊していくシンプルな作りで、ストレス解消には持ってこいだ。
パーツがどんどん壊れてスクラップに
壊せるのはデスクトップ型パソコンで、本体、モニター、キーボード、マウスがある。それぞれのパーツをタップすると、「バチン」「ドゴン」という効果音とともに、平手でたたいたり、握りこぶしで殴ったりするアニメーションが現れる。
繰り返しタップしていくと、各パーツは徐々に壊れた絵に変わっていく。モニターにはひびが入り、キーボードのキーは吹っ飛び、本体を覆うパネルはひしゃげていく、といった具合だ。最終的にはどのパーツもぺちゃんこのスクラップ状態になるが、それでもなおたたき続けられる。
アプリには「通常」と「フリー」の2つのモードがある。通常モードは30秒間のタイムアタック。タップ回数に応じてポイントが加算されていく。ポイント数に応じて最高のAランクから最低のEランクまで、5段階で評価が出る。
夢中で破壊したら「やりきった」感
記者は通常モードをプレーしてみた。はじめは、日常的にスマホを操作するのと同じように、片手で持って親指で可能な限り連打。250ポイントを記録したが、評価は最低のEだ。破壊力が不足しているらしい。
どうにかポイントを伸ばそうと熱が入る記者。スマホをデスクの上に置き、人差し指、中指、薬指の3本がかりで挑んだ。アプリ側のタップの感度は良く、同時に何本の指でたたいても、またタップする間の時間が短くても、ほぼ全部カウントされた。記録は500ポイントを超え、Bランクにアップだ。
さらなる記録を目指して、今度は両手の指3本ずつ、全6本で挑戦。早い時間で画面上のどのパソコンパーツもぺちゃんこになるが、構わずたたき続ける。結果は650ポイントでAランクに輝いた。無我夢中で破壊し、「やり切った」と思わず息をついた記者。モヤモヤと溜まっていたストレスはスッキリ晴れた気がした。
もう一つのフリーモードは時間無制限。どんなにパソコンを壊しても、画面右下の「リペア」をタップすると「新品」に戻る。破壊とリペアを延々と繰り返せるので、気の済むまでストレス発散できる。