リオ五輪「組み合わない柔道」に賛否 王者・リネールは本当に「プライドを捨てた」のか

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NHKの公式ツイッターも「これは勝負というものか...」

   穴井氏は試合後、「チャンピオンとしての戦い方には疑問符をつけたい」とリネールを非難。日本の柔道関係者やメディアからも、リネールの姿勢を疑問視する声が相次いだ。

   92年バルセロナ五輪女子52キロ級銀メダリストの溝口紀子氏はツイッターで、「試合終了後の『観客の大ブーイング』が全ての答え」としてこう述べた。

「『柔道の絶対王者リネールだからこそ、反則ねらいの柔道ではなく豪快な一本で決めてほしかった』というメッセージかと。とはいえプライドをすて勝利にこだわったから勝ったとも思います」

   共同通信スポーツ企画室長の船原勝英氏は、同社記事の中で「正直に言って、がっかりした」「最重量級の頂点を決める大一番としてはなんとも物足りない戦い」と不満を露わにした。

   NHKスポーツの公式ツイッターも「これは勝負というものか・・・男子100キロ超級決勝、原沢久喜選手は、王者リネールに柔道をさせてもらえず」のメッセージとともに結果を報じた。

   こういった論調に対し、「オレの目には原沢くん完敗と映ったね」と主張したのは、バルセロナ五輪男子95キロ超級で銀メダリスト・小川直也氏。東京スポーツのウェブサイト「東スポWeb」に寄せたコラム記事で、原沢に苦言を呈した。

「テディ・リネールは4度技を仕掛けていた。これに対して原沢くんはゼロ。まったく組ませてもらえなかったとはいえ、それじゃ勝てないよ」
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