血管修復するホルモンの値が低すぎる
番組の医師たちが川﨑に下した診断は、「老化し過ぎの血管」。血管の硬さから「血管年齢」を測定すると、実年齢の53歳に対して「80歳」となった。
川﨑「本当に...?」
血液検査でも、14項目で問題ありとなった。たとえば中性脂肪。基準値は150mg/dL未満だが、川﨑の場合は174mg/dLと大きくオーバーした。痛風を引き起こす尿酸値も、基準値7.0mg/dL以下のところを7.3mg/dL、コレステロールの「LH比」では、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが急増する値に届いてしまった。
さらにもうひとつ、重大な問題が見つかった。傷ついた血管を修復して血管の病気を予防するはたらきをもつ「アディポネクチン」というホルモンの数値だ。「長寿ホルモン」と呼ばれるアディポネクチンだが、男性の平均値どころか糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞のリスクが約3倍になる「レッドゾーン」の値まで下がっていたのだ。血管ボロボロなうえ、修復してくれるホルモンが少ないということになる。
実際に検査では、川﨑の心臓の血管に異常が発覚した。冠動脈の一部が石灰化していたのだ。これは動脈硬化の最終段階だという。幸い、血管の狭窄率はカテーテル治療が必要とされる75%には達していなかったが、医師によると、石灰化が進んでいるとCT検査結果が正しく出ない場合があるので油断禁物だという。胸の痛みのような症状が表れたら、要注意だ。
アディポネクチンの値がこれほど低いのは、川﨑に体質的な問題があるのかもしれない。いずれにしろ、アルコールはほどほどにしないと命がアブナイのは確かだ。