中国が日本を一転「称賛」 「尖閣沖、漁船員を救助」で何が起きた

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2回目の声明では日本側への「称賛」の文言加わる

   一方の中国側は、中国外務省の華春瑩・副報道局長が

「中国人の船員6人が救助された。中国と日本の公船が、行方不明者の捜索を全力で行っている。中国と日本の海洋当局が引き続き協力し、緊急事態への適切な対応を望む」

との談話を発表したが、夜になって

「8月11日夕方、日本側に救助された中国人船員は中国側に引き渡された。中国公船は引き続き、事故が起きた海域で行方不明者を捜索中だ。中国側は、救助での日本の協力と人道主義の精神を称賛する」

と改めて談話を発表。日本側への「称賛」の文言が加わった。

   「環球時報」など中国メディアは総じて事実関係を淡々と伝えている。ただ、11日午後の段階では、記事のコメント欄には

「中国漁船が危機のとき、中国公船はどこにいたのか」
「人道支援の面では、今回は日本に敗れた」
「なぜ助けに行かなかったのか」
「なぜ日本人が助けるまで待っていたのか」

といった中国側の対応を非難する声が多数書き込まれていた。

   8月に入ってから、尖閣諸島周辺の接続水域では約 200~300 隻の漁船が操業し、最大15 隻という多数の中国公船も同じ海域に集結。8月5日から9日にかけて、公船だけで延べ28隻が領海に侵入していた。ただ、10日から12日朝にかけては公船の領海への侵入は確認されていない。

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