四国電力は2016年8月12日9時、伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町、出力89万キロワット)を再稼働させたと発表した。福島第一原発の事故後の2011年4月に定期検査で停止して以来、運転は約5年3か月ぶり。
新しい規制基準のもとで原発が再稼働したのは、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)、関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)に続き5基目。ただ、高浜3、4号機は大津地裁の仮処分決定で運転を停止しており、稼働中の原発は2か所3基となった。
伊方3号機は、使用済み核燃料を再処理したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使う。稼働している原発で唯一のプルサーマル発電となる。
明日8月13日6時30分ごろ、核分裂反応が安定して続く「臨界」に達し、発電と送電の再開は15日になる見通し。その後、段階的に出力を上げ、8月22日にフル稼働、9月7日以降の営業運転を目指す。