ひと晩20回ねる姿勢を変えている
アンソン医師はこう説明する。
「睡眠ジワは、寝ている間に顔が圧迫され歪むことによって形成されます。人間はひと晩のうちに平均で20回寝る姿勢を変えています。寝る姿勢を時間でみると、うつぶせが5%、仰向けが30%、残り65%が横向きです。その際、顔に加わる生体力学を分析した結果、睡眠ジワには、表情ジワと同じ方向にできるものと、直角の方向、つまり直交してできるものと2種類あることがわかりました。同じ方向にならまだいいのですが、直交してシワが走ると、シワの数が増え、しかも溝が深くなり、肌をケアしても除去することが難しくなります。そして、横向きに寝ると、睡眠ジワが直角にできやすくなるのです」
加齢とともに肌が薄くなり、弾力と潤いを失うと、睡眠ジワはさらに増えるそうだ。では、どうすればよいのだろうか。アンソン医師はこうアドバイスする。
「寝ている間に顔を圧迫しないこと、つまり仰向けで眠ることです。また、顔を圧迫する点では、うつぶせで寝ることもよくありません」