あなたは毎晩どんな姿勢で寝ているだろうか? 仰向け? 横向き? もし横向きで寝ていたら気をつけて。シワが増える原因になっているかも。
米の美容外科専門誌「Aesthetic Surgery Journal」(電子版)の2016年8月2日号で、美容形成外科の専門医らが「横向きで寝る姿勢が『睡眠ジワ』を増やす」という研究成果を発表した。
「表情じわ」と直角に走る「睡眠じわ」が怖い
研究チームは、米国美容形成外科学会に所属するゴーセル・アンソン医師ら3人の専門医。3人は、過去に発表された寝る姿勢と顔のしわに関する研究論文を調べ直した。その結果、横向き、もしくはうつぶせの姿勢で寝続けると、顔に負荷がかかり、長い期間で肌に断層ができ、深いシワを形成するようになるという結論に達した。
顔のしわには、「表情ジワ」や「笑いジワ」とは別に、額や唇、ほおにできる細かいしわがある。このしわは寝ている時にできることが多く、「睡眠ジワ」と呼ばれる。「表情ジワ」や「笑いジワ」は表情筋の働きによってできるため、表情筋をやわらかく動かすことで、目立たなくすることができる。しかし、「睡眠ジワ」は機械的な圧縮力によってできるため、解消するのが難しい。紙を手でクシャクシャにした後に伸ばしても、シワをなくすことができないのと同じだ。