金メダルをもたらした伝統秘術 中国より伝わる「吸い玉」とは

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   リオデジャネイロ五輪で2016年8月7日、競泳男子400メートルリレー決勝で、米国のマイケル・フェルプス選手(31)が通算19個目の金メダルを手にした。

   しかし、人々の関心は金メダルより、フェルプス選手の肩にあった数個の異様に大きな紫色の丸い痕に集まった。ロイター通信など海外メディアが報道した。

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   これは「カッピング(吸い玉)」と呼ばれる、中国やエジプト、アラビア、インドなどで古くから行われている伝統療法によるもの。日本の整体院でも「抜罐(ばっかん)療法」として行われている。治療が必要な箇所にガラス容器を当て中の空気を抜いて吸引する。その部分がうっ血して毒素が気体となって抜ける。また滞っていた毛細血管がリフレッシュされ、血行が促される。筋肉痛を和らげ、腰痛や冷え性、生理痛、肩こり、むくみなどに効くという。

   ガラス容器にアルコールを入れて燃やし、体のツボや患部に当てて吸引する方法が一般的だが、最近は真空容器やシリコン製の吸引器具が普及している。インターネット通販で購入し、自宅でも手軽にできるようになっている。

   ロイター通信によると、フェルプス選手は8月8日、記者団に「ひどい痛みがあったので、レース前にカッピングを頼んだんだ。カッピングはこれまでもやっていたが、こんなにひどい痕が残ったのは久しぶりだよ」と語った。見事、史上最多の金メダル獲得記録を更新したのだから、効果はあったのだろう。

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