大阪市大、肝線維化の予防法開発 肝硬変の治療に期待

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   大阪市立大学の村上善基准教授の研究グループは、肝臓が硬くなって正常な機能を失う肝線維化を治療・予防する方法を開発したとする論文を、2016年8月2日付の米科学誌「Molecular Therapy」(電子版)に発表した。実験用マウスに「マイクロRNA」という遺伝子を投与したところ、線維化が改善されたという。

   肝線維化は、肝硬変や肝臓がんにつながる。大阪市大が発表した資料によると、日本では肝硬変患者が50万人、肝硬変による死者は年間1万7000人いると推定されている。しかし、肝線維化を直接治療・予防する方法はなかった。

   研究グループは、肝線維化を起こした患者にマイクロRNAを投与、直接改善して肝機能を回復させることで、肝硬変の治療につながると期待している。

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