過去には、建造物侵入で逮捕されたケースが
空港職員が女性客を見失ってからは、捜すのに時間がかかるなどして、国交省の空港事務所に連絡するまで約30分かかった。このため、女性客は、検査やり直しのときはすでに新千歳空港を発ってしまっていた。羽田への連絡も遅れて、女性客はすでに降りており、後の祭りだった。
この女性客は、空港で大混乱を起こし、航空会社に損害を与えており、今後何らかの罪に問われることはないのか。
過去に保安検査場をすり抜けたケースとしては、香川県の高松空港で2007年7月、37歳の男が空港警備員の声掛けを無視して搭乗待合室に入ったことがある。搭乗口でも係員の制止を無視して通り抜け、旅客機の座席にいるところを建造物侵入の現行犯で駆け付けた警察官に逮捕されている。
このときは、男が搭乗券を持たず、「刑務所に入りたかった」という動機だったが、今回も、空港職員の「少々お待ち下さい」という声掛けを無視している。一部報道では、北海道警が建造物侵入の疑いがあるとみて女性の行方を追っているともされ、罪に問われる可能性もありそうだ。
なお、国交省は、問題が起きた8月5日、エア・ドゥと警備会社に管理態勢を強化するよう行政指導している、という。