大卒が高卒と「逆学歴詐称」で懲戒免職 神戸市の処分は厳しすぎないか

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神戸市には「厳しすぎる」「当然だ」の声が半々

   今回の男性職員は、同様にウソが分かったため、10人目の厳しい処分になったというわけだ。

   神戸市の人事課によると、06年の調査でウソをついた理由について、勤続10年近くになって仕事にやりがいを感じ始めたのと、30歳を過ぎて職を失うのが怖くなって言い出せなかったと話している。この職員については、問題があったとの報告はなく、現在に至るまでまじめに働いていたという。

   司法関係者の間では、大卒なのに高卒とウソをついたケースの処分については、意見が様々に分かれている。そのブログなどを見ると、民間企業の懲戒解雇を認める判例もあり、ありえる処分だという指摘がある。一方で、憲法14条にある法の下の平等に反する「逆差別」ではないかとの意見も出ている。

   逆差別に当たるかについて、神戸市の人事課では、「職員の採用は、『高卒以下』だけではなく、『大卒以上』でも行っています」とJ-CASTニュースの取材に説明し、憲法違反との見方を否定した。

   厳しい処分にしている理由については、こう言う。

   「『高卒以下』の試験は、高卒までの人に就職機会を確保するためのもので、大卒が入ることで入れなくなった人もいる可能性があります。詐称は、瑕疵がある行為であり、今まで違法状態が続いていたことになります」と説明した。

   なお、市にも電話などで意見が来ており、処分について「厳しすぎる」という声と「当然だ」とする声と半々ぐらいになるそうだ。

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