「快進撃」広島を支えるスカウト力 「武器は足と誠意」

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   セ・リーグを独走する広島。このチーム、実は選手を発掘する能力が高い。その証が名球会で最多のメンバーを数えることである。

   今シーズンの広島は強い。と同時に華やかである。真っ赤なユニホームが燃えに燃えている。

  • 8月4日現在、「貯金」20で首位を独走している
    8月4日現在、「貯金」20で首位を独走している
  • 8月4日現在、「貯金」20で首位を独走している

名球会メンバー「最多」

   2016年8月2日、39歳の新井貴浩がヤクルト戦で通算300号ホームラン(42人目)を放ち、大きく報じられた。

「記念の本塁打を打った試合に勝ててうれしい」

   野球少年のように喜んだ。この新井は全力プレー、明るさが持ち味で、快進撃する今季の広島を引っ張る原動力であり、象徴ともなっている。

   今シーズンは新井イヤーといってもよく、個人記録でも4月26日には2000安打を達成。スーパースターの集まりである日本プロ野球名球会の会員となった。

   名球会会員の資格は、打者は2000安打、投手は200勝、250セーブ達成者で、日米通算も認めている。現在、60人で、内訳は投手16人、野手44人と名誉会員(故人)7人。

   広島は新井の後、黒田博樹が7月23日に日米通算200勝をマークし、派手に騒がれたことは記憶に新しい。「男気黒田」の快挙とあって、広島全体が盛り上がった。

   名球会のメンバーを見ると、広島に入団した選手が8人もおり、最多を占めている。これは意外と知られていない。

   新井、黒田のほか、投手で北別府学、打者は山本浩二、衣笠祥雄、野村謙二郎、前田智徳、金本知憲(阪神時代含む)。山本は、14年末から名球会の理事長である。

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