「慰安婦暴言」「極右抜擢」 稲田防衛相就任で韓国メディア

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通信社は「防衛協力関係が順調にいかなくなる可能性」指摘

   韓国メディアは、日本で防衛相就任の可能性が報じられた2日ごろから、稲田氏のこうした言動を次々に取り上げている。朝鮮日報は稲田氏に「慰安婦暴言」という枕詞つきで紹介。聯合ニュースは「極右抜擢」の見出しで、安倍首相と稲田氏が「強硬右翼性向の歴史観と政治信念」で共通しているとした。公共放送のKBSも、稲田氏が「『歴史修正主義』傾向の強硬右翼」で、「南京大虐殺と従軍慰安婦問題と関連する日本の右翼の主張を先頭から代弁してきた」と指摘した。

   韓国の通信社の「ニューシース」は、稲田氏を「女安倍」「与党・自民党の代表的な強硬右翼」と表現。「韓国と日本の防衛協力関係が順調にいかなくなる可能性が出てきそうだ」などと日韓関係に悪影響が出るとの見通しを示した。

   15年5月30日には中谷元・防衛相と韓国の韓民求(ハン・ミング)国防相がシンガポールで会談。日韓の防衛相会談は4年ぶりで、停滞していた日韓の防衛協力も再開されることになった。16年6月4日に両者が行った会談では、北朝鮮がミサイルを発射するなどの安全保障上の緊急事態を念頭に、両大臣間に直通電話(ホットライン)を開設することで申し合わせていた。こういった一連の流れが、稲田氏の就任でどのように変化するのかが懸念されているわけだ。

   稲田氏は、2014年には、英ガーディアン紙やロイター通信から、極右団体とのつながりを指摘されたこともある。防衛相就任を機に、こういった問題を欧米メディアが改めて「蒸し返す」可能性もありそうだ。

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