「ヨーグルトがうつ病を防ぐ」は本当 女性は1日1個で発症リスク3割減

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「幸せホルモン」は腸内細菌が作っていた

   しかし、研究チームは、なぜヨーグルトを多く食べるとうつ病が減るのか、因果関係を明らかにしていない。

   近年、腸内環境の悪化がうつ病を引き起こす原因の1つという研究が相次いで発表されている。うつ病の原因にセロトニン不足があげられる。セロトニンは喜びや快楽を感じると脳から分泌され、「幸せホルモン」と呼ばれるが、実は脳内に2%、腸内に90%の割合で存在することがわかってきた。腸内細菌がセロトニンを製造し、脳に送り届けているのだ。マウスの実験で腸内細菌をなくすと、セロトニンが脳に送られなくなり、狂暴化することが確認された。

   脳内にある、たった数パーセントのセロトニンが人間の精神状態を大きく支配しているわけだ。ストレスがたまると、腸内に悪玉菌が増えセロトニンが製造されなくなる。逆に乳酸菌などの善玉菌を増やすと、セロトニンの製造量が増える。ヨーグルトには乳酸菌が豊富に含まれているのだ。

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