タレントとしても活躍している大渕愛子弁護士(38)について、東京弁護士会は2016年8月2日、業務停止1か月の懲戒処分にしたことを発表した。依頼人から着手金を不当に受け取ったためという。
人気番組「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)でもおなじみの弁護士とあり、ネット上ではショックの声が上がるとともに、「弁護士としての信頼がガタ落ち」などと厳しい声も目立つ。
依頼人から返金求められても拒否
これまでの報道などをまとめると、大渕弁護士は2010年10月、30代女性から元夫への養育費請求の依頼を受任し、着手金17万8500円、顧問料月額2万1000円で契約した。その後、依頼女性が日本司法支援センター(通称法テラス)の代理援助制度の利用を申し入れたため、大渕氏はこれを了承。法テラスが定めた着手金と実費、計12万5000円を受け取った。
法テラスのルールでは、弁護士は依頼人から別途金銭を受け取れないことになっている。しかし、大渕氏は着手金の残金などの名目で、依頼女性から計17万8500円を受け取った。
女性は11年6月、追加額の返金を求めたが、大渕氏はこれを拒否。同年10月に弁護士会の副会長から促され、全額返金した。
同トラブルをめぐっては、懲戒委員会で審査されることになった段階でJ-CASTニュースも報じている(2015年12月21日配信記事)。
大渕氏といえば、「行列のできる法律相談所」などバラエティー番組でも活躍しているタレント弁護士だ。2014年8月には俳優の金山一彦さん(48)との結婚を発表したことでも話題になった。15年3月、第1子となる男児を出産。16年7月には、第2子妊娠5か月であることを明らかにした。
懲戒処分の報道を受け、ネット上では驚きの声が上がると同時に、
「これは終わったわ。弁護士としての信頼ががた落ち」
「この人たちは最強弁護士軍団ではないことが証明されたわけですね」
「もう誰も依頼しないだろ」
などと厳しいコメントが目立つ。