メディア「土用の丑の日はやっぱりウナギ」
一方、今でも「ウナギを食べて夏を乗り切ろう」といった報道は目につく。「土用の丑」だった2016年7月30日を中心に、テレビでは「うなぎ店盛況!」「夏はウナギで乗り切る」といったニュース映像があふれた。
毎日新聞写真部の公式アカウントも16年7月30日に、「全国各地でうなぎ屋さんが大忙しです。本格的な夏が始まりましたが、うなぎを食べて乗り切りたいですね」とツイートした。
産経新聞のニュースサイト「産経WEST」も同日、「土用の丑の日にはやっぱりウナギ 『うまいものはうまい』」といった記事でウナギの蒲焼きを求める買い物客の声を紹介している。
ニホンウナギが激減していることにも触れているが、「夏はやっぱりウナギ」というトーンは共通している。
ツイッターでは、こうした記事に
「無邪気に食べようとしか言わない」
「肝心のメディアがこの調子」
「まったく笑えない」
と疑問や批判の声が出るようになっている。
中には、「メディア横断のウナギは絶滅危惧種キャンペーンをやるべきでは」という提案がなされるなど、ニホンウナギをめぐる議論が高まる気配も見せている。