千代の富士の命を奪った「すい臓がん」 生存率7%「最悪がん」でも予防できる

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コーヒーと緑茶は効果があるが、お酒はダメ

   これらの危険要因は、みんな糖尿病のリスクと同じなのだ。実はすい臓がん患者の26%は糖尿病患者というデータがある。糖尿病の男性は、すい臓がんの発症リスクが健康な人に比べ2.1倍、女性でも1.5倍高い。すい臓がんのほとんどは、すい臓が炎症を起こす「すい炎」が原因で発症する。そして、すい炎は血液中に糖分が増える(糖尿病の現象)ことによって起こる。つまり、すい臓がんの元をたどると、糖尿病に行きつくのである。

   だから、中高年になって急に糖尿病を発症したり、食生活や生活習慣には問題がないはずなのに急に血糖値が悪化したりした人は、すい臓がんを疑って精密検査を受けた方がいい。

   言い換えると、糖尿病を予防するような食事や運動など生活習慣のすべてが、「最悪のがん」すい臓がんの予防につながっている。また、コーヒー(1日3杯未満)や緑茶を飲む習慣も予防効果が期待できるという。ただし、アルコール類は、飲むとすぐ顔が赤くなる人は控えた方がいい。アルコールを分解する酵素を持たない人のすい臓がん発症リスクは、タバコを吸う場合と合わせると、10倍に上昇するからだ。

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