2016年7月30日、民進党の柿沢未途衆院議員と木内孝胤衆院議員は、岡田克也代表が東京都知事選開票日前日に任期満了での退任を表明したことについて、それぞれ自身のツイッターで「敵前逃亡」などと痛烈に批判した。
柿沢氏が幹事長代行、木内氏が副会長を務める民進党東京都連は、元経済産業省官僚の古賀茂明氏の擁立を決定していたが、岡田代表はそれを抑えて鳥越氏を擁立した。また、二人は旧「維新の党」から民進党に合流した経緯がある。都知事選前日の退任表明が、民進党内部の亀裂も表面化させる様相となっている。
「気持ちが分かっているのですか?」
柿沢氏は、2016年7月30日夕、自身のツイッターに、岡田代表の不出馬に関する記事へのリンクを添え、
「岡田さん、あなたが言うから、複雑な思いを抱えながらも、真夏の炎天下で鳥越さんの応援に駆けずり回ってきた、そういう人達の気持ちが分かっているのですか?」
と投稿。
岡田代表の決定に従って鳥越氏を応援してきたにも関わらず、都知事選の結果を待たずに時期代表選挙への不出馬を表明したことに対して、強い不満を露わにした。
「突然候補者を差し替えられた」
木内氏も同30日夜、自身のツイッターに
「東京都連の候補者は突然夜中に執行部の連れてきた候補者に差し替えられて、いろいろ思うところある中でも炎天下で頑張っているのに執行部の責任者は敵前逃亡か。発表を2日くらい遅らせる配慮はなかったのか。」
と投稿。岡田氏の名指しはしてないものの、「敵前逃亡」であると言い切るなど、柿沢氏以上に激しい調子だ。
これらのツイートは議論を巻き起こし、賛否両論のリプライが寄せられている。
「旧維新の党の議員に民進党代表になって欲しいなあ。」
「応援したくないよな。同情するよー」
「自分の頭で考えず組織の中での保身を優先した結果だろ?」
「複雑な思いを抱えてるなら最初から応援するなよ。」
柿沢氏、木内氏はともに旧維新の党出身で、旧民主党との合併でできた民進党に合流した。しかし、党選対委員長代理の柿沢氏と党企画広報副局長の木内氏が公然と岡田代表退任への批判を表明したことで、ツイッターでは民進党内で早くも「内ゲバ」が起こっているようだ、という指摘もされた。