公的年金の積立金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)は、2016年7月29日、15年度の運用実績が5兆3098億円の赤字になったと発表した。15年夏の世界的な株安などが影響したもので、単年度の運用実績で赤字になったのは10年度以来、5年ぶり。
年金積立金は、15年度末時点で140兆6271億円。GPIFは、年金積立金を株と債券で運用しているが、透明性を高めるため、今回初めて銘柄を発表した。時価総額の大きい順に国内の株式では、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、海外の株式では、アップル、エクソンモービルなどに投資していたことが明らかになった。