東京都知事選の投開票が迫ってきた。日本の首都である東京の知事に「ふさわしい」人物像とは、どのようなものか。J-CASTニュースが、知事にふさわしい条件を7つの質問で全国の読者に聞いたアンケートを実施したところ、丸2日の間に各質問へそれぞれ1100票を超える回答が寄せられた。
首長や国政、ジャーナリストの経験、年齢、性別そして重視する政策......多数の読者が「知事にふさわしい」と考える人物像とは。
首長、国政、ジャーナリストの経験をどうみるか
都知事選は、2016年7月31日に投開票が行われる。J-CASTニュースでは27日昼、「東京都知事にふさわしいのは、どういう人?【アンケート】」の記事を配信。「首長の経験があったほうがいいと思いますか」など7つの質問について、アンケート形式で回答を求めた。質問では候補者名には触れていない。
7月29日昼の段階で結果をまとめたところ、回答数が最も少ない質問で1126票、最大1286票が寄せられた。
(1)「首長の経験があったほうがいいと思いますか」(1286票)
最多は「なくていい」(47.4%)で、半数近くを占めた。「あったほうがいい」が22.1%で、「どちらでもいい」(30.5%)を下回った。
(2)「国政の経験があったほうがいいと思いますか」(1242票)
3択で回答を求めたところ、いずれも30%台と比較的、拮抗した。最多は「なくてもいい」(38.4%)で、「あったほうがいい」(31.6%)を7ポイント近く上回った。「どちらでもいい」は30.0%だった。
(3)「ジャーナリストの経験は都知事として役に立つと思いますか」(1204票)
「役に立たない」が55.8%と半数を超えてトップで、「役に立つ」(15.9%)より約40ポイントも上回った。「どちらともいえない」は28.3%。
(4)「都議会との関係についてどう思いますか」(1190票)
最多は「どちらでもよい」で、54.0%と過半数を占めたが、「都議会の現与党」とは、「対立するのが望ましい」(25.1%)の方が、「支持されるのが望ましい」(20.9%)より4ポイント高かった。
「重視する政策」の最多は...
(5)「都知事の年齢についてどう思いますか」(1253票)
今回の21人の候補者の年齢構成は、30代が3人、40代4人、50代4人、60代7人、70代3人。回答は4択。2番目に多かった「年齢は関係ない」(23.9%)以外では、年齢が低い方から「50代までが望ましい」(16.5%)、「60代まで~」(54.0%)、「70代まで~」(5.5%)と、「60代まで」が他の選択肢を引き離して最多だった。
(6)「男性がいいと思いますか、女性がいいと思いますか」(1161票)
7割を超え、圧倒的に多かったのは「どちらでもよい」(75.2%)だったが、残る2択では、「女性がいい」(13.4%)が、「男性がいい」(11.4%)を2ポイントだけ上回った。
(7)「強いて言えば、重視する政策は何ですか」(1126票)
主要候補らの政策を念頭に4択で聞いた。数字の低い順から、「憲法」(3.9%)、「都議会との関係」(7.3%)、「待機児童対策」(25.4%)、「行財政改革」(63.4%)。
以上をまとめると、首長や国政経験は重視しない人が多く、ジャーナリストの経験も都知事として役に立たないと考える人が半数以上。都議会との関係も重視しない人が過半数だが、現与党とは「対立」した方がいいと考える人が、「支持された方がいい」派をやや上回った。年齢は「60代まで」の支持が最多で、「70代まで」はひとケタにとどまった。男女の別もこだわらない人が多数ではあるが、「男性がいい」派よりも「女性がいい」派の方がわずかながら多かった。政策では「行財政改革」への注目度が高く、「憲法」を重視する人は少なかった。
都知事選の投票は、7月31日20時に締め切られる(場所により「繰り上げ」も)。