夏風邪「ヘルパンギーナ」感染拡大 首都圏で続々「警報レベル」超え

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   夏風邪「ヘルパンギーナ」の感染者が増えている。2016年7月には、多くの自治体で感染症流行の警報を発令するレベルを超える患者数となった。

   ヘルパンギーナは5歳までの乳幼児に多いウイルス性の感染症で、口内の水ぶくれや38度以上の高熱、食欲不振といった症状が出る。せきやくしゃみによる飛沫や、手についたウイルスを吸い込んで感染する。毎年初夏から秋にかけて感染が増え、8月にピークを迎える。有効な治療法は確立されていない。手足口病、咽頭結膜熱(プール熱)と並んで「3大夏風邪」と呼ばれる。

   7月に入り、関東では東京都と神奈川県が21日、埼玉県と栃木県が28日に、ヘルパンギーナの患者報告数が警報レベルを超えたと発表した。国立感染症研究所・感染症情報センターは、感染症の流行発生を判断する基準値として「警報レベル」を設定している。ヘルパンギーナの警報レベルは、保健所単位での患者報告数が1週間に6人を超えた場合とされており、自治体は流行の原因究明や拡大阻止対策を講ずることが求められる。

   関東以外でも警報レベルを超える自治体が相次いでおり、各自治体は感染予防として手洗い・うがいの徹底をウェブサイトで呼びかけている。

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