朝日新聞の慰安婦報道訴訟、東京地裁が原告の請求棄却

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   朝日新聞社の従軍慰安婦報道が日本国民の名誉を傷つけたとして、渡部昇一上智大名誉教授ら約2万5000人を原告として同社に1人1万円の慰謝料と謝罪広告の掲載を求めた訴訟で、東京地裁(脇博人裁判長)は2016年7月28日、原告の請求を棄却する判決を言い渡した。

   原告側は、朝日新聞が1982~94年に掲載した計13本の記事について「日本国民の国際的評価を著しく低下させ、国民的人格権や名誉権が傷つけられた」と訴えていた。判決では。報道の対象は当時の旧日本軍や日本政府だったとし、「原告ら個人の名誉が傷つけられたとは言えない」と請求を棄却した。

   朝日新聞社広報部は「主張が全面的に認められたと受け止めている」とのコメントを発表した。原告は控訴する方針という。

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