2016年7月17~20日朝にかけ、関東地方で3回も最大震度4の地震が起きたのに続いて、7月27日夜には茨城県北部を震源とする地震が起き、茨城県で震度5弱を観測した。気象庁では、今回の地震は2011年の東日本大震災を引き起こした地震の余震だとみており、「今回程度の余震は引き続き発生するおそれがある」と警戒を呼び掛けている。
3回連続して起きた地震と今回の地震とは「直接の関係はない」というが、「元々関東地方は地震活動が比較的あるところ」で、東日本大震災以来、地震活動がさらに活発化しているとも説明。引き続いての警戒が求められそうだ。
7月17~20日にM5級の地震が3回も起きた
地震は7月27日23時47分頃発生し、茨城県日立市と常陸太田市で震度5弱を観測。東北新幹線が一時運転を見合わせたが、安全が確認されたため、日付が変わった0時過ぎには運転を再開した。けが人・火災などの被害は確認されなかった。
発生直後には地震の強さにあたるマグニチュード(M)を5.3と発表していたが、5.4に修正。震源は茨城県北部で、当初は50キロと発表していた震源の深さも、後に57キロに修正された。
1週間ほど前に連続した地震では、7月17日13時24分頃、茨城県南部を震源にM5.0の地震を観測。笠間市や下妻市で震度4を観測した。丸2日後の19日12時57分頃、千葉県東方沖を震源とするM5.2の地震が発生。千葉県で震度4を記録した。それからさらに半日が経った20日7時25分頃には茨城県南部が震源のM5.0の地震が発生。茨城県水戸市などで震度4を観測した。