2016年の夏休みでレジャーなどに使う平均予算は8万4332円で、前年に比べて4964円減少した。明治安田生命保険が7月27日に発表した「夏休みに関する調査」で明らかになった。15年は2006年の調査開始以来最高額を記録したものの、16年は一転して4年ぶりの減少となった。
男女別では、男性が8万2043円、女性が8万6625円と、女性のほうが夏休みの消費に積極的。また、レジャーの「原資」となる夏のボーナスについて聞いたところ、「増えた」と答えた人は13.2%と、前年の17.0%を3.8%下回った。「もともとボーナスはない。わからない」との回答は38.0%で、前年の32.7%を5.3%上回った。
夏休みの過ごし方(複数回答)は、「自宅でゆっくり」が68.9%(前年67.9%)で最多。「国内旅行」は32.2%(38.9%)、「帰省」が28.1%(30.9%)でともに前年を下回り、外出を控える傾向がみられた。
明治安田生命チーフエコノミストの小玉祐一氏は、「前年まで増加傾向が続いていたものの、今年は減少に転じており、ボーナスの結果と整合的な内容です。家計が防衛姿勢を強めたことを示唆する結果ではないでしょうか」と話している。