スマホゲーム「ポケモンGO」で、人気キャラをそろえたアカウントやレベル上げの代行行為がオークションサイトで不正に売買される事態になっている。ログインのパスワードをやり取りしてまで、熱中している愛好者がいるらしい。
「ひとが集めたポケモンで、何が楽しいのか」「自分で歩いてゲットしてこそ価値あるのに...」
「利用規約等ガイドライン」で禁止されている
ヤフーオークション上では、ポケモンGOの「アカウント」や「代行」が2016年7月26日夕現在も数百件が入札にかけられている。なぜか高値で売買されていることに、ネット上では、こんな声が漏れていた。
アカウントについては、人気キャラをそろえたものがなんと20万円で落札されていたケースがあった。26日夕現在も、200件ほど出品され、数千円から数万円まで入札価格が付いている。中には、20万円超に跳ね上がっているものも見られる。
代行についても、キャラ捕獲からレベル上げまで500件ほどが出品されている。出品者が代行してやるため、グーグルアカウントなどのパスワード提供まで求めており、警戒感もあってか入札はそれほど多くはない。26日夕現在では、落札価格は1万5000円までぐらいだった。
ポケモンGO運営会社の米国ナイアンティック社の日本での広報窓口をしているホフマンジャパンによると、アカウントの売買は、「利用規約等ガイドライン」で禁止された不正行為になる。代行についても、アカウントを貸すことが一時的な売買とみなされる。
愛好者が「キャラがそろった」と自慢したいだけ?
もし売買が発覚した場合について、ホフマンジャパンでは、「アカウントを削除したり、法的措置を取ったりする可能性があります」とJ-CASTニュースの取材に答えた。
また、売買に当たっては、アカウントが偽物だったり、パスワードが勝手に変えられて不正に使われたりする恐れもある。
なぜこんな危険を冒してまでゲームをやりたいのだろうか。
20万円超の値を付けたアカウントの出品者は、「(キャラが)全部揃いましたので楽しく遊ぶ事ができます」とうたっている。ネット上では、愛好者が友達などに自慢したいだけではないかとの指摘も出ている。
ホフマンジャパンでは、持ち分のキャラが増えるメリットについて、「それぞれの人のモチベーションで違うと思います」とし、人の集めたキャラでゲームをする楽しさについては、「動機はよく分かりませんね」と言っている。