「こんな演説を許していたらもう選挙は成り立たない」
松原氏の質問では離島での「生活必需品の軽減税率」について議論しているのに対して、鳥越氏は消費税そのものの税率について議論している。鳥越氏が松原氏の議論を正しく理解していないか、意図的に議論を単純化したのかは明らかではない。
この議論をめぐっては、橋下徹氏がツイッターで、
「こんな演説を許していたらもう選挙は成り立たない。言った者勝ちになる。民進党は鳥越さんの公約を実現する覚悟があるのか。その覚悟がなければ、鳥越さんにドクターストップをかけるべきだ」
「島だけ5%でいいんですか?しかも演説で立ち寄った島で、思い付いたように言っただけ」
などと批判。ほかにも、実現性を疑問視する声が相次いでいる。
政府は、松原氏の主意書に対する答弁で、特定地域で消費税の軽減税率を導入ことについて
「事業者が、当該地域に販売する商品と当該地域以外に販売する商品及び当該地域から仕入れた商品と当該地域以外から仕入れた商品とを区分して管理し、その区分に基づいて申告を行うことが必要となるとともに、当該申告の適正性を確保するため、当該地域とそれ以外の地域との間の商品の出入りを管理する仕組みが必要となるが、このような仕組みを設けることは困難である」
などと指摘。実現には否定的な見解を示している。