障害者施設で元職員が数十人刺す 15人死亡、「やつをやった」

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   2016年7月26日午前2時40分頃、神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」に刃物を持った男が侵入して暴れ、入所者を次々と刺す事件があった。同日朝8時時点で少なくとも15人が死亡、20人が重症となっている。19人が心肺停止との報道もある。

   神奈川県警は同日午前3時頃、津久井署に出頭した、この施設の元職員と名乗る植松聖容疑者(26)を殺人未遂と建造物侵入の疑いで緊急逮捕した。

  • 事件が起きた障害者施設「津久井やまゆり園」(C)Google
    事件が起きた障害者施設「津久井やまゆり園」(C)Google
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「障害者なんていなくなればいい」

   各メディアの報道によると、植松容疑者は出頭時、「やつをやった」と話した。黒いTシャツ、ズボン姿で刃物は持っていなかったという。

   植松容疑者は施設の元職員といい、取り調べには「施設を辞めさせられて恨んでいた」と話しているという。また、朝日新聞電子版の報道によれば、「障害者なんていなくなればいい」という趣旨の供述もしたという。

   現場となった「津久井やまゆり園」は18歳以上の知的障害者を受け入れる施設で、4月末時点で19~75歳までの149人が長期入所中だった。全員が知的障害者で、中には身体障害を持っており自由に身動きが取れない人もいた。

   今回の事件を受け、ツイッターやネット掲示板には、「前代未聞の卑劣すぎる事件」「胸糞悪い」と憤る声が相次いで上がっている。だがその一方で、犯人の行為は「許されることではない」とした上で、

「日本の介護業界の闇が浮き彫りになったのではないだろうか」
「どれだけ介護の仕事が大変か改めて考えないと」
「介護業界が抱える問題もあるし難しい」

といった投稿も目立っている。

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