評論家のやくみつるさんが、2016年7月25日放送の情報番組「ミヤネ屋」(日本テレビ系)で、人気のスマートフォンゲーム「ポケモンGO」を徹底的に批判した。
「こんなの愚かでしかない」「(やっている人を)心の底から侮蔑する」といった強い口調に、キャスターの宮根誠司さんも苦笑。ネット上からは「やってる本人が楽しけりゃそれでいいじゃん」「時代の流れをわからない奴は現実もわからない」と反発の声も上がっている。
「こんなの愚かでしかない」
番組では、「ポケモンGO」がリリース後すぐに日本で広く受け入れられ、多くの日本人がスマホ片手に外を歩き回る様子が紹介された。
しかし、3人のコメンテーターの中でただ一人、やくさんだけは眉間にしわを寄せ、険しい表情でVTRを見ていた。
スタジオに戻ると、まず「もし都内で『ポケモンGO』禁止を言う候補者がいたらすぐ投票する」と一言。続けざまに「(VTRの内容に)こんなの愚かでしかない」「こんなのに打ち興じている人を心の底から侮蔑します」と語った。
やくさんはここまで「ポケモンGO」を嫌う理由について、詳しく明かさなかったものの、「現実」という言葉を繰り返し使った。
「道端の植え込みにいる虫にだって興味を示せばいいものを、そこを見ながら現実的じゃないものを探す。親はもっと楽しいことを子どもに提供する義務がある」
と親世代に「注文」をつけると、宮根さんに「『Qさま』(テレビ朝日系)にモンスターの名前が出たらどうします」と聞かれても、「これやってても『Qさま』では答えられない。現実に興味を持たなければ」と譲らない。同番組は、やくさんもよく出演するクイズ番組だ。はたまた、「勉強したらいいじゃないですか」と宮根さんに苦笑しながら返されても、「いや、それは現実を勉強します私は」と発言のスタンスを変えなかった。
「ピカチュウしか知らない」
とはいえ、やくさん自身は「ポケモンGO」をプレイしたことはないようで、「(モンスターは)ピカチュウしか知らない」という。
一方、やくさんの発言はネットで「炎上」している。放送中から、ツイッター上に
「時代の流れをわからない奴は現実もわからない」
「完全に老害だったし何か嫌な事でもあったのか」
「やってる本人が楽しけりゃそれでいいじゃん」
と批判が噴出。「スマホの中の非現実的世界に夢中になって現実世界で楽しい事たくさんあるのに勿体ない」といった「肯定派」もいるが、少数だ。