男性が見ない女の「部位」を女性は厳しくチェック!
実に意外な結果だが、同様の研究が英国でも行なわれている。2011年7月、ロンドンのある調査会社がファッションブランド「H&M」の広告写真のどの箇所に顧客の視線が行くかを調べたのだ。美人モデルがビキニ姿で海岸に立つ広告写真を、男女50人ずつに見てもらい、アイトラッキングで目の動きと視線がとどまる場所、時間を調べた。
すると、ほとんどの男性はまず「顔」、続いて「胸」、「下半身」と視線が動いたのに対し、女性の大半が最初に見たのは「胸」だった。続いて「顔」「下半身」の順番である。また、視線が「胸」にとどまる時間も女性の方が男性より長かった。男性は「胸」よりも「顔」を長く見ていたのだ。面白いことに、男性がほとんど視線をとどめなかった箇所を女性は時間をかけてしっかり見ていた。おへそからビキニラインにかけての下腹部だ。お腹がたるんでいるか、引き締まっているか、厳しくチェックしていたようだ。
女性の方が男性より、女性の体をジロジロと注視しているのである。ネブラスカ大学のサラ・ジェルベー教授は、こうした結果についてこうコメントしている。
「女性が他の同性を眺める時に、男性目線で観察していることが判明したのは興味深い結果です。女性には男性目線で自分自身を眺める癖があるためか、他の女性を判断する際も、内なる男性目線でシビアに評価する傾向があります。男性は一般に思われているほど、女性の胸にばかり関心を寄せているわけではありません。女性が、他の女性の胸に目が行くのは、(男性を奪い合う)ライバルとしてセクシャルな部分を自分と比較するためだと思います」
そして、「内なる男性目線」がスタイルでばかり自分たちを評価することにつながり、女性にとってマイナスになっている、とも語った。