AEDの使用で症状が悪化することはない
日本救急医学会は、「AEDは問いかけに反応がなく、呼吸がない場合に使用します」とした上で、
「(投稿者のケースのように)アルコール飲酒中だったとしても、疑われる原因は何であれ、反応がない、あるいは反応がないことが疑わしい場合はAEDの使用を考慮していただいて構いません」
と答えた。
電気ショックが作動する心停止を起こした原因としては、急性心筋梗塞のような疾患が考えられる。しかし「通常、心停止の原因はその場で特定することはできません」として、
「重要なことは、原因にかかわらず、反応がなく、呼吸が普段通りでなければ、心停止を疑ってAEDを使用してみることです。判断に自信が持てないときも心肺蘇生を開始し、AEDを使ってみることを勧めています」
と、意識や呼吸の状態が少しでもあやしいと感じた場合に使用を推奨している。AEDの使用で症状が悪化することもないという。
AEDを持ち出した今回の投稿者の判断は、正しかったと言えそうだ。