「俺がこうするんだ」といった、わき出すものがない
ここに来てやや「失速」した感がある鳥越氏。やはり「文春砲」が影響したのだろうか。しかし、政治評論家の有馬晴海氏はこう見る。
「長い選挙戦の中で、少しずつ『東京都をこうしたい』という具体的なものがないんじゃないかと、有権者は疑い始めている。『俺じゃなきゃいけない』『俺がこうするんだ』といった、わき出すものがないんじゃないかと、選挙戦を通して感じてきたのではないか」
また、選挙前半戦で「覇気がない」「年齢を感じさせる」などのマイナスイメージが付いたと指摘する。文春報道については、
「マイナスはあっても、プラスにはなりません。プラスで同情票を買う人もいるけれど、この記事が出て『かわいそうにね』と、いままで応援していなかった人が応援することはありませんから」
と分析した。