NHKで流された東京都知事選(7月31日投開票)の政見放送で、立候補した元職員の立花孝志氏(48)がNHKを痛烈に批判して、ネット上で注目を集めている。
「NHKでNHK批判w」「いきなりすげえのきたな」「これを流すNHKも凄い」
「年間平均給与は1800万円」
2016年7月21日深夜放送の政見放送に立花孝志氏が登場すると、ネット上でこんな驚きの声が次々に書き込まれた。
立花氏によると、NHKの経理職員を20年間務めたが、週刊文春にNHKの不正経理を内部告発したのをきっかけに11年前に退職した。その後は、ジャーナリストなどを経て、15年から千葉県船橋市議を務めた。今回の都知事選には、政治団体「NHKから国民を守る党」の代表として立候補している。
政見放送では、自らの経歴を紹介した後、右手の拳を突き上げて次のように声を張り上げた。
「私の公約はただ1つ、『NHKをぶっ壊す!』でございます」
小泉純一郎元首相を連想させる過激なフレーズだが、なぜか笑顔だった。
その理由として、立花氏はまず、「NHK職員の給与が高すぎます」と指摘した。人件費の年間平均額は1800万円にも上ると主張し、それが受信料で賄われているとして、「皆さん、こんなNHKを許せますか」と訴えた。
過去の巨額横領事件などNHK関係者の不祥事が多すぎるともし、7月に入って写真週刊誌に報じられた地方局アナウンサー2人の不倫疑惑については、「NHKはこれを隠ぺいしています」と批判した。また、建て替え費用3400億円と一部で報じられた新放送センターなども、「NHKのお金の使い方がおかしい」と疑問を呈した。さらに、受信料の集金手法に不満が出ているとし、ワンセグで受信料を支払う必要もないと主張して、視聴者から要望の多いスクランブル放送を実施すべきだとしている。